困ったときは

Trouble

こちらでは、動物と接していて困ってしまった!そんな時に役に立つ情報をまとめました。
日常で困ってしまった時は、参考にしてください。

この情報の限りではなく、「ちょっと体重をはかってもらおうか」など、気軽にきていただくことが予防治療の第一歩ですので、お電話やお越しいただいての相談も喜んでお待ちしております。
ご来院お待ちしております。

お役立ち情報

子猫の保護について

何処かで「みゃ~みゃ~」と鳴き声が聞こえる。
探してみたらかわいい子猫が・・・。
子供が学校帰りに拾ってきたんですけど・・・。
子猫を保護する、あるいは拾った状況は様々です。
共通している部分は、「可哀そうで見ていられなくて・・・。」
「どうしていいかわからなくて・・・。」です。

まず、考えて頂きたいことは、子猫に安全な住処を提供出来るかどうかです。
ご自宅で飼育する事が出来るのか?
出来なければ、里親を探す行動を起こしましょう。里親募集の張り紙を出してもいいし、インターネットで探してもいいと思います。
せっかく、善意で保護したのに、その後が決まらない事は、保護した方にとっても、子猫にとっても、とてもストレスのたまることです。また、すでにご自宅に猫がいる場合、一見健康そうに見えた子猫も、ウイルスや寄生虫を持っていることはよくあることなので気を付けなければいけません。

次に、一口に子猫と言っても年齢はかなり幅があります。生後間もない子猫は手間もかかりますし、育つ確率も低くなります。それなりに成長している子猫ならば、それほど手はかからないでしょう。以下、年齢の目安です。
・出生直後   臍の緒が乾燥していない
・生後数日   乾いた臍の緒が付いている
・生後10日~ 眼が少し開く
・生後3週間~ 歯が生えだす
・生後4週間~ 離乳食を食べ出す  300~400g
・生後2か月  700~800g
・生後3か月  1300~1400g
・生後4か月  乳歯が生え変わり始める
・生後7か月  永久歯に生え変わる

そして、全身状態です。
元気よく動いて鳴くか、食事はしっかり食べるか、下痢はしていないか?よく観察して下さい。
体重も量り成長の程度を確認します。

・目やに、くしゃみ、鼻水  ネコ風邪
・耳が汚い         耳ダニ
・耳の周りがガサガサ    ダニ
・所々毛がない       カビ
・体に黒い粒がある     ノミ
・毛に白いものが動く    シラミ、ハジラミ
・下痢           寄生虫
などなど

人に感染するものもあります。手洗いをすること、一緒に寝ない事など一般的な注意は大切です。

さらに猫同士では、猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルス(猫エイズ)、猫伝染性腹膜炎ウイルスなど、血液検査をしなければわからないものもあります。

せっかく助けた小さい命です。より良い環境で飼育できるように分からないことはご相談ください。

野鳥の保護について

野鳥の保護・治療は、
保護指導獣医師でなければいけません。

【 当院でできる事 】
・世話の仕方の説明
・保護指導獣医師の紹介
・保護施設の案内:希少鳥類のみ、ヒナは不可
【 当院でできない事 】
・保護
・入院
・保護施設への搬送

もし、ご自分で保護する場合は、とりあえず
西三河県民事務局 豊田加茂環境保全課
豊田市元城町4-45 0565-32-7497 へ連絡を。

基本的に、保護した方の責任が大きくなります。
「見ないふりをした方がいいの?」と、なりますが、現状では保護する施設もありませんし、全ての野鳥を個人病院で対応するのは無理があります。なりより、野生の生き物に過度な干渉は不必要です。

野鳥の子育ての時期(4~7月)は、ヒナの保護についての相談が頻繁にあります。
また、成鳥も怪我をしたり衰弱したりで持ち込まれる事があります。

・ヒナが道路に落ちていた
・ヒナがいたけど親がそばにいなかったので
・猫に襲われそうで
・巣に戻してもすぐに落ちてしまう
・怪我をしているみたい
・子供が拾ってきたんだけど

と、皆さん困って連れてこられます。どうしていいか分からないのですね。もちろん、命あるものですから何とかしたいと思われるのは、心優しい方なら当然だと思います。が、少し考えて頂きたいのですが、

・人間の管理しえない野生の生き物である
・特にヒナは、自然で生きていく術を教えることが困難
・人間に感染する病原体を保有している可能性も
・取り敢えず保護はしたが、誰が世話をするのか?

と、色々な問題が出てきます。
あくまでも、自然の中の一部として対処していく事が最善と思います。

日本野鳥の会
鳥獣の捕獲許可について

誤飲してしまったら

「しまった!」
「えっ!これ食べさせちゃいけないの?」
「何故、こんなものを食べる?」
食べられてしまった原因は色々です。人間の常識では考えられない事を平気でします。ただ、少し知識を持ち、少し注意深くなれば防げる事も多いものです。
もし食べてしまったら慌てずに、大きさ、量、摂取した時間を確認し連絡を下さい。
以下の情報サイトや、商品であればお客様相談センターに確認しても良いと思います。

~中毒情報サイト~
・公益財団法人 日本中毒情報センター 
 http://www.j-poison-ic.or.jp/homepage.nsf
・一般社団法人 日本中毒学会
 http://jsct.umin.jp/index.html
・それぞれの製品のお客様相談センター

誤飲・誤食・中毒を防ぐには
  • 家の中では、床に物を置かない、落とさない。
  • テーブルの上でも安心せずに片づける。
  • おもちゃを与えっぱなしにしない。
  • 人間の食べ物をやたらと与えない。
  • 散歩中は、リードを短く持ち注意をする。
  • 口に入れた物を、人間に渡す訓練を日頃から行う。

全ての事故を防ぐことは、難しいと思いますが、上記のことに気を付けましょう。

よくある異物摂取
おもちゃ
軍 手
消しゴム
竹 串
梅干しの種
桃の種
日常にある中毒物質
タマネギ
ネ ギ
チョコレート
ブドウ
キシリトール
たばこ
エチレングルコール
日常にある中毒物質

チョコレートに含有されるメチルキサンチンアルカロイド(テオブロミンやカフェイン)の過剰摂取による、急性の胃腸、神経、循環器障害

摂取すると、嘔吐、下痢(2~4時間後)から始まり、落ち着かなくそわそわする。
症状が進行すると硬直、興奮、痙攣など。
犬における最小致死量は、100~200mg/kg

報告により幅はありますが、
目安としては、(体重1kgあたりの摂取量)
・ホワイトチョコレート   3000~6000g/kg
・ミルクチョコレート    50~100g/kg
・セミスイートチョコレート 10~20g/kg
・ベーキングチョコレート  5~10g/kg
・ココアパウダー      5~40g/kg

例えば、ミルクココア=調整ココア
(ティースプーン山盛3杯で20g/1杯分)
体重5kgなら、ココア1杯強~

例えば、チロルチョコ(ミルクチョコ)の場合
計算上、1kgで8個、5kgなら40個~

あくまでも計算上の話です。
動物には、必ず個体差があります。もっと少ない量でも中毒を起こすことは十分考えられます。
中毒を起こす可能性のあるもの、十分に気を付けましょう。

ブドウ中毒

ブドウやレーズンを食べたことによる急性腎不全

中毒物質:同定されていない 。
ブドウに付着したカビ毒、農薬、ビタミンD類似物質、重金属、環境中の毒物、ブドウの未知の成分などが疑われている。

中毒量:20g/kg相当のブドウの摂取(個体差あり)

症状:食べてから5~6時間後に嘔吐が始まり、尿が出なくなる。乏尿、無尿の場合、予後は悪い。

キシリトール中毒

キシリトールを接種したことによる低血糖・肝障害

【 関連サイト 】
・公益社団法人 日本獣医学会
・獣医学Q&A 犬のキシリトール中毒
・公益社団法人 埼玉県獣医師会 トピックス

エチレングリコール中毒

不凍液(車のラジエーター用)の主成分であるエチレングリコールを摂取したことで起こる急性腎不全。

【 最小致死量 】
犬 4.4~6.6ml/kg
猫 1.4ml/kg
不凍液が使われる寒冷地区で発生することが多い。

エチレングリコールの代謝物は直接的細胞毒性によって腎臓尿細管上皮を損傷し腎不全の原因になる。

【 活性炭 】
摂取後1~2時間以内
【 エタノール20%溶液 】
5.5ml/kg iv q4hを5回 その後q6hを4回

【 参考資料(引用Wikipedia) 】
メタノールとエタノールの違い
構造が単純で一般的なアルコールに、メタノール(メチルアルコール)、エタノール(エチルアルコール)が挙げられる。
           
【 エタノールの構造 】
低級アルコール
イソプロピルアルコール (isopropyl alcohol, sec-propyl alcohol, propan-2-ol, 2-propanol) H3C-CH(OH)-CH3, 消毒用アルコールの一種。
エチレングリコール (ethylene glycol, ethane-1,2-diol) HOCH2CH2OH, ラジエーターの不凍液の主成分。
グリセリン (glycerinor, glycerol, propane-1,2,3-triol) HOCH2CH(OH)CH2OH, 脂肪や天然油脂トリグリセリド (triglycerides, triacylglycerols) の成分。

モルモットの生態について

和名:テンジクネズミ 英語名:ギニアピッグ

中南米(ペルー南部、ボリビア南部、アルゼンチン北部、チリ北部)の山岳地帯に生息している。
野生での生息地は、草地、森林、岩場などで夜行性、5~10頭の群れで生活する。
古代インディオ(インカ帝国の人々)により、紀元前500~1000年頃には、家畜化されたと考えられている。
ヨーロッパには、400年前に持ち込まれており、日本には、江戸時代にオランダ人により持ち込まれた。

品種:被毛の特徴により大きく4品種に分類
○イングリッシュ
 イギリスで改良された短毛種
○ペルビアン
 フランスで愛玩用に改良
 柔らかい光沢のある長毛、巻毛もある
○アビシニアン
 イギリスで愛玩用に改良
 被毛は粗剛で硬く、比較的短毛、全体に巻毛のつむじ
○スキニーギニアピッグ
 ほとんど無毛  

分 類:齧歯目 テンジクネズミ科 テンジクネズミ属
寿 命:4~5年
体 重:♂900~1200g ♀700~900g
指の数:前肢指4本 後肢指3本
歯 式:I1 C0 P1 M3の 計20本
雌 雄:鑑別方法 ♂i型 ♀Y型
餌 量:6g/100gBW/日
飲水量:10~40ml/100gBW/日 食餌により大きく変動
    平均85ml/頭/日
尿 量:15~80ml/頭/日
体 温:37.2~39.5℃
室 温:理想18~24℃(高温、低温に弱い)
湿 度:理想40~70%
繁 殖:初回の分娩は生後10ヵ月まで(妊娠は6ヵ月齢以内が理想)
○性成熟  ♂9~10週齢 ♀4~6週齢
○繁殖開始 ♂650g(3~4ヵ月齢)♀400g(2~3ヵ月齢)
○発情周期 15~17日
○妊娠期間 59~72日(平均68日)
○産子数  3~4頭
○出生時体重 70~100g 成熟した状態で産まれる
           生後1~2日で軟らかいものを食べる
○離乳   21~28日(150~200g)
○日齢の概算方法:一日に約4g増加、7ヵ月齢以下の若い個体では体重から日齢の推定が可能
             (体重ー100g)÷4=日齢

食 性:完全草食
○独特の消化機構 盲腸発酵、食糞200回/日
         腸内細菌叢:主にグラム陽性嫌気性球菌と乳酸桿菌
○牧草(乾草)、モルモット専用フード、野菜
 食事例:体重1kg
     チモシー(牧草)35g ペレット20g 野菜5g
     合計60g(6g/100gBW)
○糞便は、♂のが♀より少し長い
○ビタミンC要求量 10mg/kg以上 (治療時は50mg/kg以上)  
○完全食欲廃絶12時間で肝リピドーシスがおこる

参考文献:フェレット、ウサギ、齧歯類-内科と外科の臨床-(学窓社)
     モルモットの臨床(インターズー)

TEL 0565-71-2043

【診察時間】9:00~12:00/16:30~20:00【休診日】日曜日・祝日